エアコンの取り付けには何が必要?

失敗しない設置場所の確認ポイントをご紹介!

室内で快適に過ごすために必要なのがエアコンです。とくに近年は猛暑の影響もあり、夏には欠かせない家電です。今回の記事ではエアコンを取り付けるために必要な条件や、購入前に確認しておきたい設置場所のポイントなどをご紹介します。すでに設置しているエアコンと交換する場合についても解説します。

1. エアコンの標準工事とは

まずエアコンの購入前に考えておきたいのが「予算」です。
エアコンを取り付けるための「標準工事」には、以下の項目が含まれています。

・平置きやベランダ置きの室外機の設置
・エアコン本体の設置
・本体と室外機をつなぐ配管パイプの設置
・エアコンの配管内部を真空にする作業
・漏電を防ぐためのアース線接続
・エアコン専用回路への接続

条件に当てはまらない場合は追加費用がかかります。思っていたよりも高くなってしまったというケースもあるため、事前に設置場所の状況を確認しておきましょう。

2. エアコンの設置条件

そもそもエアコンを設置できる場所なのかという点や、取り付け工事の費用や時間を概算しておくためにも、購入前にチェックしたいポイントを紹介します。

2-1. エアコン本体の設置場所

エアコンは天井から上面、壁から側面のどちらも5cm以上のスペースを開けなければいけません。カーテンレールなどが近くにある場合は、羽根の可動域も確保しましょう。また火災報知機に風が当たると正常に作動しなくなってしまうため、1.5m以上離しておく必要があります。

2-2. 配管穴

取り付ける場所の近くに、エアコン専用の配管穴があるかも確認しましょう。配管穴は、エアコン本体と室外機をつなぐための70mmほどの穴です。水漏れを防ぐため、配管穴より高い位置にエアコンを取り付けます。もし穴が開いていなければ追加工事を行いましょう。ご自身で穴を開けると、かえって大がかりな工事が必要になることもあり、おすすめしません。

2-3. コンセント

コンセントは標準のものを使用すると発火や発煙の恐れがあり、危険です。かならずエアコン専用のものを使いましょう。また機種ごとにプラグが違うため、形状の確認も必要です。部屋の広さや電化製品の数によって違いはあるものの、一般的にエアコンを使用する場合は30A以上が必要です。不足していれば電力会社との契約変更をしなければいけないため、自宅のブレーカーの電気容量も確認しておきましょう。

2-4. 室外機の設置場所

室外機にも、周囲との距離が決められています。庭やベランダなどの平らなところで、左右と後方に5cm以上、前方に25cm以上のスペースを確保する必要があります。またエアコン本来の性能を発揮するために、直射日光が当たらない風通しのよい場所を選ぶことも大切です。どうしても陽が当たる場合は、専用のカバーやすだれなどの日光対策を施しましょう。

2-5. 追加工事の有無

先ほど紹介した「標準工事」のみで作業ができれば、1時間半ほどで工事が完了します。しかし配管穴を開けたり室外機を特殊な場所に設置したりする場合は、追加工事が発生する分時間もかかります。あらかじめ必要なものを洗い出しておき、エアコンの取り付け工事は比較的時間に余裕のある日を設定しましょう。

3. 古いエアコンと交換する場合

すでに設置してあるエアコンと交換する場合は、取り外し作業が必要になります。ガスの回収作業や配管の切断など、危険な作業が伴うためDIYはおすすめできません。また古いエアコンの処分は「家電リサイクル法」の対象になります。引き取り・リサイクル料が発生しますので、ご了承ください。

エアコンの家電リサイクル料金は、家庭で設置されている壁掛けタイプや床置きなどのものなら990円の場合が多いです。
※メーカーや型式によっては変動する可能性がございます。
それ以外にも取り外しにかかる費用などもあるので、具体的な費用についてはあらかじめ業者に確認しておいた方がよいでしょう。

4. エアコンを取り付けたあとに困らないために

エアコンの吹き出し口の近くに家具や照明などの障害物があると、風が行き渡らず効きも悪くなってしまいます。エアコン付近に風が滞留するため設定温度に達したと勘違いし、運転が止まったり風も弱まったりする場合もあるのです。吹き出し口の前は、なるべく解放しておきましょう。

また部屋の方角や使用頻度に合わせて、エアコンの能力を選びましょう。キッチンのある部屋や南向きの部屋では、冷房能力が発揮しにくくなります。実面積よりも広い適応畳数のものを選びましょう。その際ドアやクローゼットの近くに設置する場合は、開閉をスムーズにできるサイズにすることもポイントです。

5. まとめ

エアコンを購入すると、かならず取り付け作業が必要です。簡単そうに見えるので、自分でやってしまおうという方もいるかもしれません。しかし高所での作業のため危険が伴います。また正しく接続できなければ、本来の機能を発揮できません。

エアコンの取り付けは、プロである「Kizuna住設」にお任せください。豊富な知識と技術力をもとに、的確なサポートをいたします。ぜひともお気軽にお問い合わせください。