夏場の電気代対策!

エアコン節電のための理想の設定温度について解説!

世界情勢の影響で、電気代が高騰し続けています。有効な対策を打たない限り、電気代が割高になるのは当面続く可能性が高いと考えられます。そのため、いかに節電するかが家計のやりくりの中でも大きな課題になるでしょう。今回はこの夏欠かせないエアコンの節電方法について解説します。

1. 夏のエアコン節電における理想の設定温度とは?

エアコンの節電対策のために必要なことは、設定温度を低くしすぎないことです。設定温度を1度上げると、なんと消費電力が約13%も減少するといわれています。つまり今の設定温度を見直して、数度上げるだけでもかなりの電気代節約につながります。

1-1. 夏場は28度が理想

夏場の設定温度の目標ですが、28度に設定しましょう。これは環境省の推奨している温度でもあります。環境省では平成17年から「クールビズ」施策をスタートしました。スーツのジャケットやネクタイを外して、その代わりにエアコンの設定温度を上げましょうというものです。エアコンの設定温度を上げて二酸化炭素の排出量を抑制し、地球環境を守ろうというものです。

もし今冷房の設定温度が25度だったものを28度に上げた場合、消費電力を3割近くも抑えられます。そうすれば電気代の節約効果もかなり大きくなるでしょう。

1-2. 28度にこだわりすぎない

28度が理想の設定温度ですが、絶対に28度にしなければならないというわけでもありません。設定温度を28度にしても、どの部屋も同じ28度になるとは限りません。外気温や建物の周辺環境によって影響を受けるからです。たとえば西日の差し込んでくる部屋の場合、28度設定にしても室温はそれよりも高くなりがちです。状況に応じて、設定温度はうまくコントロールするように心がけてください。

ちなみに一般的な快適に過ごせる室内の条件として、気温が26~28度・湿度50%以下の環境です。部屋の中で気温計と湿度計を設置して、先に紹介した室温と湿度になる設定温度を微調整してみるといいでしょう。

1-3. 除湿を使用するのは?

冷房ではなく除湿を使用すれば電気代も節約できるのでは、とお考えの方もいるでしょう。除湿には2種類のスタイルがあって、どちらかで冷房よりも節電が見込めるか変わってきます。除湿は空気を冷やしながら室温を下げる弱冷房除湿と、部屋の温度は下げずに湿度だけを下げる再熱除湿の2種類あります。湿気を取るためにはいったん空気を冷やさないといけません。しかし再熱除湿の場合、室温を下げないために除湿で冷やされた空気を再度温める必要があります。このため弱冷房除湿よりも再熱除湿の方が消費電力も大きくなります。

ちなみに再熱除湿は冷房と設定温度が同じなら、消費電力も大きくなります。もしお手持ちのエアコンが再熱除湿方式であれば、除湿よりも冷房を使ったほうが電気代はお得です。除湿にする前に方式は確認しておいてください。

2. 28度でも涼しく過ごすためのエアコンの使い方

夏場の設定温度は28度といわれると、「それでは暑くて我慢できない」と思う人もいるでしょう。しかし28度でも工夫次第で十分涼しく快適に室内で過ごすことも可能です。ではどのような方法があるのか、手軽に実践できるものをいくつかピックアップしてみました。

2-1. 換気すること

もし部屋を閉めっぱなしにして外出していると、戻ってきたときに室温が外気温以上に上がっている場合もあります。熱気が部屋の中にこもっているからです。この時すぐにエアコンをつけてしまうと、高い室温を下げるために電気を大量に使ってしまいます。そこで事前に窓を開けるなどして、エアコンをつける前に換気をしましょう。そして部屋内部にこもっている熱気を外に逃がします。

窓が一つしかない部屋の場合には扇風機を使うといいでしょう。扇風機を部屋や窓の外に向かって設置して作動させれば、室内の空気を外に排出できます。エアコンは電源を入れた直後が最も電気を使います。換気して少しでも室温を下げれば、その分余計な電力を使わずに済むわけです。

2-2. 眠っているときにはつけっぱなしに

眠るときに体が冷えないようにタイマーを使っている人もいるでしょう。しかし熱帯夜のような厳しい暑さの時には、タイマーが切れてしばらくするとまた暑くなって起きてしまうこともあるでしょう。そしてまたエアコンをつけるといったことをしがちです。しかしそれならむしろエアコンはつけっぱなしにしたほうがぐっすり眠れますし、電気代もお得になるかもしれません。

最も電力を消費するのはエアコンはオンにした直後です。パワフルに送風して部屋を冷やし、室温が下がったらその温度をキープするために弱風に切り替えます。機種によって多少の違いはあるものの電気代は最初の1時間は20円、その後1時間当たり5~10円と1/4~1/2程度に消費電力は減ります。タイマーをつけて夜中何度も起きてエアコンを入れなおすよりも、つけっぱなしにしたほうがお得になるでしょう。

3. まとめ

夏場エアコンを使いすぎて、電気料金を見てびっくりしたことのある人もいるでしょう。エアコンは設定温度はじめ、使い方を工夫することでかなり節電、電気代の節約をすることも可能です。夏の電気代がかなり高くて家計を圧迫しているようであれば、エアコンの使い方を見直しませんか?

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