エアコンはつけっぱなしにした方が節電効果はある?

その理由を詳しく解説!

エアコンと電気代の関係で、「つけっぱなし」か「こまめにスイッチをオン・オフ」のどちらにすれば節電効果が高いのか、常にエアコンの課題として話題になっています。エアコンは思いっきり使いたいだけに大変気になるポイントです。エアコンは夏と冬に長時間使用し、全国の電力供給量にも大きな影響を与えます。節電が求められているだけにどちらがおすすめなのか、本記事で詳しく紹介します。

1 .エアコンが電力を大量に必要とするのは

エアコンは冷房も暖房も1台で対応できます。そんな便利なエアコンの仕組みについて簡単に紹介します。エアコンを構成しているのが室内機と室外機です。室内機と室外機は2本のパイプでつながり、パイプの中を冷媒という液体ガスが循環しています。

冷媒が作用して、冷房するときは冷たい空気を送り出し、暖房のときは暖かい空気を送り出します。エアコンは夏場と冬場に使用し、平均すると年間で約9カ月です。それでも、年間を通して4番目に電力を使用していて、電気代を使用する家電といえます。

1-1. エアコンは起動するときに電力が必要

エアコンは冷媒が循環することで、冷たい空気を送り出したり、温かい空気を送り出したりしますが、もっとも電力を使うのは起動時です。循環が安定すれば電料は抑えられます。動き出す場合はゼロからの起動になり、設定温度に達するまでフル稼働するため、多くの電力が必要になるのです。つまり、エアコンのスイッチを切ったり入れたりする度に、設定温度までの稼働が重なり、電気を大量に使うことになります。

1-2. つけっぱなしで電力が安くなるケース

エアコンをつけっぱなしにして安定した状態で動かしていると、スタート時の起動回数が少なくなり、電力消費が減るため、電気代が安くなるケースがあります。エアコンは設定温度に達したあと、一定の電力で稼働するため、電力の負荷は多くかかりません。

1-3. 室内温度と設定温度の差が大きいと電力を消費

エアコンは、室内温度と設定温度の差が大きい場合は、温度差を近づけるために多くの電力を消費します。エアコンのスイッチを入れた後、設定温度に達した際、十分に暖まったり冷えたりした場合には、こまめにスイッチをオン・オフするよりも設定温度を上げ下げして対応しましょう。

1-4. 冬のエアコンは電気代がかかる

実際には日本各地の気候や、建物の構造に生活スタイルなどで微妙に異なってきますが、一般的に冬のほうがエアコンの消費する電力量は多くなりがちです。冬場は設定温度と外気の温度差が大きくなることも多く、その差を縮めるために使用する電力を多く消費するためです。日本の夏は暑く外気が33度になることはしばしばあります。そのとき室内の設定温度を28度にすると、5度下げることになります。

一方、冬の朝晩の外気は5度ほどで室温を18度まで上げる場合は、13度のアップが必要です。エアコンをスタートしてすぐは、設定温度に近づけるために多くの電力を使います。そのため、設定温度まで上げる温度差が大きい冬の方が、エアコンの消費電力は増えるのです。

2 .エアコンつけっぱなしが節電になる時間の目安

スタート時に多くの電力を消費するエアコンは、オン・オフを繰り返すより、つけっぱなしのほうが節電になりやすいのは事実です。しかし、長時間の外出など、部屋の中に誰もいないのにエアコンつけっぱなしにするのは、電力の無駄になります。では、つけっぱなしが許容される時間の目途はどのくらいなのでしょうか。

2-1. 節電の目安となる時間は

部屋の間取りや構造・窓の大きさ・窓の向きなど、エアコンが設置されている条件で均一ではありませんが、エアコンの節電目安は1時間です。

数分から1時間以内の外出では、つけっぱなしにしたほうが電気代はかからない、という見解がエアコンメーカー側の資料にも多く見られます。逆に、1時間以上外出する場合はエアコンを切ったほうが節電効果は高くなるでしょう。

1時間以上外出するのであれば一旦エアコンを消し、帰宅してからエアコンのスイッチを入れても、つけっぱなしより電気代は安くなります。

3 .自動運転は節電につながる

最近のエアコンはAIを駆使した、自動運転機能を搭載したタイプが多くなっています

。AIは設置されている環境で快適な温度を割り出し、最適な温度設定を行うのです。エアコンの自動運転はAIが主役です。AIはエアコンが設置されている部屋の室内と室外の温度や、天井付近と床の温度を感知し、最も快適なエアコンの運転モードを選び出し、快適な室温に調節します。

エアコン自らが効率的な運転を続けることで、手動でエアコンの温度をコントロールするよりも消費電力を使わずに済むケースが多くなり、節電効果が期待できます。

4 .まとめ

エアコンのつけっぱなしは、数分から1時間以内の外出であれば節電効果があることを紹介しました。一方で、1時間を超える場合や、半日単位の長時間にわたる外出では、エアコンを消すようにしたほうが節電につながります。エアコンは賢く使って快適に生活しましょう。

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