エアコンのフィルター掃除のやり方とは?
エアコンのフィルター掃除のやり方とは?
最近では地球温暖化の影響もあり、夏にエアコンをつけずに過ごすのは危険とまでいわれるようになりました。私達の生活の質だけでなく健康をも守ってくれるようになっているエアコンですが、みなさんはエアコンのフィルター掃除を正しく行えていますか。フィルター掃除のやり方を間違えてしまうとエアコンの寿命を縮めることにもなりかねません。そこで今回はエアコンフィルターの掃除のやり方についてお話します。
1. エアコンフィルターの掃除を怠るとどうなる?
フィルター掃除のやり方についてお話をする前に、フィルター掃除をせずにフィルターが汚れたままだとどういった弊害が起こるのかをお話します。
1-1. 電気代が上がる
エアコンは部屋の中の空気を取り込みエアコンの内部で適温に調整して、再度部屋へ排出するという仕組みで動いています。この部屋の中の空気を取り込む際に、ほこりやゴミなどがエアコン内部に入り込むのを防ぐ役割を果たすのがエアコンフィルターです。このフィルターが汚れていると十分に部屋の空気を取り込めません。その結果、同じ時間エアコンをつけていたとしても、エアコンのフィルターが汚れていない場合に比べ、汚れている場合には部屋を適温にするまでの時間がかかってしまいます。 そうなるとその分電力が必要となり、電気代の増加につながります。逆にフィルターを常に綺麗に保つことができれば、部屋を最短で適温までもっていけるため、電気代を節約できるのです。
1-2. 健康を害する
フィルターを汚れたままにしておくことの弊害は何も電気代だけにとどまりません。フィルターの目がほこりやゴミなどで詰まってしまうと、エアコン内部の空気の流れが悪くなります。空気の流れが悪くなるとエアコン内部の温度の変化が少なくなる上に、ほこりが水分を保持するため、カビが繁殖しやすい環境となってしまいます。カビが繁殖したエアコンを使用していると、常に部屋中にカビの胞子が漂う状態となり、肺炎やアレルギー症状の原因となるでしょう。子どもやお年寄りと同居している場合には健康面での弊害が大きいので、とくに注意する必要があります。
2. フィルター掃除の手順
フィルターの掃除を行う前に事前に準備しておく道具があります。まずは掃除機です。これはフィルターに付着したほこりやゴミを取り除くために使用します。フィルターを水洗いする際に、ゴミを取り除くための使い古した歯ブラシがあると良いでしょう。そのほかにもフィルターを水洗いした後に水気を取るためのタオルや雑巾も準備しましょう。 そして忘れてはならないのがマスクです。フィルターを掃除する際には必ずといって良いほどほこりが舞います。そのほこりを吸い込んでしまうと肺炎やアレルギー症状の原因となり得ますので、フィルター掃除の作業を行う際には必ずマスクを着用するようにしましょう。フィルター掃除のための道具の準備が整ったら、実際にフィルター掃除を行っていきます。
2-1. エアコンフィルターを取り外す
まずは掃除を行うためにエアコンに装着されているフィルターを取り外します。長年フィルター掃除をしていない場合は、ほこりがびっしりついている場合があります。そのため、フィルターを取り外す前に掃除機で付着したほこりをまんべんなく取り除きましょう。その際、掃除機は必ずフィルターの表面からかけるように気を付けてください。フィルターの裏面から掃除機をかけてしまうと、ほこりがさらにフィルターの目に入り込んでしまうので注意しましょう。
2-2. 水洗い
水洗いの際は、汚れてもすぐに洗い流せるお風呂場などで行いましょう。フィルターに水をかける際には掃除機をかけるときとは反対に、裏面から水をかけるようにしましょう。ほこりはフィルターの表面についていることが多いので、裏面から押し出すイメージで水をかけていきます。細かいほこりを取り除く場合には使い古しの歯ブラシなどを使って取り除く方法もあります。ただし、フィルターは柔らかい材質でできているので強くこすりすぎると破れてしまうこともありますので、歯ブラシを使う際には優しくなでるように使用しましょう。
2-3. 乾燥
水洗いで付着したほこりを除去したら最後にフィルターを乾燥させます。フィルターを乾燥させる際には、まず雑巾やタオルなどで余分な水分を拭き取り、水分が完全になくなるまで陰干しします。この際に水分が残ったままエアコンに装着してしまうとカビの増殖を助長してしまうので、最後の乾燥の工程は丁寧に行いましょう。