エアコンの取付け位置でお悩みではありませんか?
エアコンの取付けには細かい決まり事や、設置位置、配管穴の高さなど気にしなければいけないことが意外とたくさんあります。
今回は、これからエアコンを選びたい、設置したいという方に向けて解説していきたいと思います。
1.エアコンを取り付けることが出来るかどうかの確認
まずは細かな決まり事から解説します。
1-1 室内機の取付けには離隔距離が必要!
まずは火災報知機から1.5m離れていることと、専用のコンセントが近くにあることを確認してから室内機の取付けが出来る場所の広さを確認します。室内機の設置場所が高さ30cmあるから室内機本体の高さが30cmのものを取り付けれるという事ではありません。室内機本体と天井の間には、空気を取り込むための離隔距離が必要になります。どこのメーカーも5cmあいていれば取付け出来ますというものが多いですが推奨は8cmとなっていることもあるので、5~8cm程度はあけるようにしましょう。左右も同じく5cm程度ずつあいているとメンテナンスがしやすくなりますので覚えておきましょう。カーテンレールやカーテンボックス、クローゼットの扉などの上に室内機を設置する場合は、吹き出し口の羽が当たらないかどうか確認する必要があります。カーテンレールであれば出幅を10cm以内に収めるなどの工夫で回避できる場合もあるのですが、カーテンボックスや扉などは、羽が当たらない位置まで室内機を上げる必要が出てきます。なので、そういった場所に室内機を取り付ける場合は、エアコンを買う前に取り付ける場所の広さをメモして、カタログで設置可能か確認するか、お店の店員さんに聞くかすることでエアコンを買ってしまったのに取り付けが出来ないという事を防ぐことが出来ます。
1-2 室外機の設置場所にも離隔距離が必要!
室外機って邪魔になるとか、家の雰囲気に合わないとかで端の方に追いやったり、隙間に隠してしまおうと考えたりしていませんか?実は、室外機にも前後左右、上部にとらなくてはいけない離隔距離があります。冷房運転時で説明すると、外気を室外機の背面から取り込み熱交換してファンから暖かい風を吐き出すという仕組みになっています。なので、吐き出した暖かい風を再び背面から取り込んでしまうと能力が低下してしまうという事が起こってしまいます。
必要な離隔距離の一例になります。室外機上部は基本開放となります。購入する年式やメーカーによって違いがある場合がありますので購入前に調べておきましょう。
2. 室内機には色々なサイズがあることを知っていますか?
エアコンなんて全部同じでしょ?とか思っていませんか?ここからは、無理だと諦めていた場所に取り付けることが出来る機種があるかもしれないというお話をさせて頂こうと思います。
1-1 室内機には色々なサイズがあるんです!
一般的な室内機のサイズといえば、幅約80cmx高さ約30cmといった感じになります。ですが一部の機種で、幅が90cmのものや73cm、高さも25cmや28cmといったものも存在します。色々選べてナイス!という声も聞こえてきそうですが、そのせいで起こる不具合もあるので説明していきたいと思います。
1-2 買い替え時に起こる室内機のサイズ違いによる設置不可
一戸建てでよく起こる設置不可の事例なのですが、一戸建ての場合、エアコン購入時に配管穴を開ける場合がほとんどだと思うのですがここに落とし穴が、、、購入したエアコンが高さ25cmのコンパクトモデルの場合、エアコン設置をお願いした業者さんがちゃんと理解した人なら良いのですが、知らずに高さ25cmの室内機に合わせて配管穴を開けてしまった場合その機種に関しては問題ないのですが、買い替えの時、一般的なサイズ約幅80cmx高さ約30cmのタイプのエアコンを購入した場合、取り付けが出来なくなってしまいます。なので、新築時に穴あけをしなくてはいけない場合、業者さん選びは大事になってきますので覚えておきましょう。あと、穴あけ時に柱や筋交いに穴を開けてしまうような業者には要注意です!
3. エアコンを取り付けるのに最適な場所とは?
1-1 室内機を取り付けるのに最適な場所とは
室内機の取付けが可能かどうかの確認が出来たら次は環境のチェックをします。まず一番気を付けたいところは室内機の正面に障害物がないことになります。障害物があると部屋全体均一に風が届きにくいことと、最近の室内機には、AI機能付きカメラや温度センサーなどが付いていることが多く、障害物があるとその向こう側を検知することが出来ません。なのでセンサーが部屋全体を見ることが出来る位置に室内機を取り付けるといいでしょう。あと、照明器具にも注意が必要です。室内機の前に照明器具が付いているという事は割とよくある事なのですが、ペンダントライトを取り付けた場合室内機から出る風が照明器具に当たり、ずっとユラユラ揺れていて気になるということが起こったりします。その他にも最近の室内機は前に出っ張るタイプも多くありダウンライトの位置と被ってしまうようなこともあったりします。被ってしまうと室内機の下に影が出来たりすることもありますし、器具から出る熱が高いものだと危なかったりもしますので注意しましょう。特に間接照明に拘っている場合は、影の存在が致命傷になる場合もありますので要注意です。
1-2 室外機を取り付けるのに最適な場所とは
室外機って邪魔になるので端に寄せたいとか、洗濯物にファンの風が当たるのが嫌だとかいう声をよくお聞きします。ほんとその通りだと思います。ではどういう場所に室外機を置けばいいのでしょうか。基本的には風通しがよく室外機の周りに何もないというのがベストです。ですが、そういうわけにもいかないところが多いことも現実なのでいくつかのパターンを紹介したいと思います。室外機の設置場所は先ほどの図を参考にして頂ければいいのですが、ファンと壁の距離が足りないというところもあるでしょう。まだそれで諦める必要はありません。室外機の設置には色々オプション部材もあったりするので解決できる場合の方が多いのです。要は室外機の吐き出した熱がこもらないようにすればいいという事なので、一番おすすめは風向調整板の取付けになります。風向調整板とは、ファンから吐き出した風を正面ではなく上方や左右に向きを変えるというアイテムになります。大体のところはこれで解決すると思うのですが、風向調整板を取り付けるスペースもないとかいう場合には壁面金具を使って熱がこもらない位置に室外機を設置するという方法もあります。室外機は取り込む外気の温度が基準を超えると運転を停止してしまいます。なので熱がこもらない場所に設置するという事は重要になってきますので覚えておいてくださいね!メーカーによって室外機の耐久温度も違ったりするので、そういう場所に設置する場合は耐久温度の高いものを選ぶようにしましょう。
4. まとめ
今回はエアコンの取付け位置について紹介させて頂きました。ただエアコンを取り付けるだけなのに意外と気にしなくてはいけないことが多いという印象ではないでしょうか?正直これだけのことをご自身で確認するのは大変なことだと思います。なので、私のおすすめとしましてはエアコンを購入する前に無料で出張見積もりをしてくれる業者に希望のエアコンの取付けの可否、施工内容、料金、見積りに来た人の人柄などをしっかりチェックしてエアコンの取付けを依頼しましょう。もちろんKizuna住設でも対応していますので、選んで頂けると喜びます!ではまた皆様の役に立つような情報をこれからも発信していきますのでよろしくお願い致します。