エアコン用の穴ってどこに開けるのが正しいの?
1.一戸建てに配管穴を開ける時に注意すること
1-1 柱や筋交いの位置を確認する
まずは室内機、室外機の設置場所を決めてから室内機の取付け面の柱、筋交いの位置を図面にて確認します。確認出来たら柱、筋交いを避けてホルソー(コア抜き)にて穴あけを開始します。筋交いを抜いても問題ないというようなコメントを時々見かけますが、耐震強度にも影響しますので絶対にやめましょう!配管穴もハンマーやドリルで割ったような穴を見かけることもありますが、適正な工具を使用して穴あけすることをおすすめします。
1-2 配管穴のサイズについて
一般的なエアコンだと65Φで穴あけをすることが多いのですが、換気機能や加湿機能が付いているタイプのエアコンを設置する場合は70Φや75Φを使用した方が良い場合もありますので、どこにどんな工具を使ってどんな大きさの穴を開けるのか事前に確認するといいでしょう。
1-3 室内機のサイズについて
室内機には幅の狭いタイプや高さの低いタイプや奥行きが薄いタイプなどメーカーにより色々あることはご存じですか?配管穴を開ける時に室内機に合わせて穴を開ける業者さんが多いのですが、ここに落とし穴があります。購入または移設する室内機の高さが25cmのコンパクトモデルだった場合、この機種に合わせて穴を開けて取り付けてしまうとエアコンを買い替える時、高さが30cmの標準タイプのエアコンが取付け出来ないという事がよくあります。室内機の幅が短いタイプも同じで、余裕があるからと穴の位置を寄せて開けてしまうと取付け出来ないとか、取付板を切らなければいけないという事になりかねません。一戸建ての場合、配管穴を室内機に隠れるように穴を開けることが多いので一度穴を開けてしまうとその場所にずっと室内機を取り付けることになります。なので一番大切なことは柱、筋交いを避けた上に10年後エアコンを買い替える時にどの機種でも取り付けが出来る位置に穴を開けることになります。
2.マンションで配管穴が無い時の対処法
1-1 壁に穴を開ける場合
分譲マンションでも賃貸マンションでも外壁に穴を開ける場合は必ず管理組合に相談しましょう!勝手に穴を開けてしまうと賠償問題に発展しかねないので要注意です!私の経験では許可が出ないところの方が多いので、許可が出ればラッキーぐらいの感じです。穴あけの業者もマンションにメンテナンス業者が入っているならそちらで開けてもらう方が後々のことを考えればお勧めします!
1-2 窓パネルを使用する
室内機を設置する近くに窓がある場合、窓のサッシに窓パネルを使用して配管を外に出す方法があります。窓パネルには小窓用やS,M,Lサイズと窓のサイズに広く対応していて穴を開ける必要がないので、穴を開けることが出来ない賃貸マンションなどにも最適です!
小窓用パネル
設置後
便利なのですが、配管を通している側の窓は開閉できなくなります。
デメリットとしては窓のカギが使用出来なくなり、窓パネル付属の補助錠を使用するので取付けの場所によっては防犯面で気になる方もいるかもしれませんね。
1-3 窓用エアコンを取り付ける
どうしても配管穴を開けることが出来ない、配管を外に出すことが出来ても室外機の置く場所が無いという事もあるのではないでしょうか?その場合は窓用エアコンを取り付けるという方法もあります。窓用エアコンには室外機がないのでコンセントと窓があれば取り付けることが出来ます。すごく便利に見えるのですがデメリットも多いので紹介しておきますね!
デメリット1: 運転音がセパレートタイプのエアコンより大きい
デメリット2: 窓とエアコンの隙間が密封しにくい(強い雨が降った場合、部屋の中に入る可能性がある)
デメリット3: 大きな部屋用の物がない
デメリット4: 冷房専用の場合はノンドレンタイプの物を選べばドレン配管が必要ないが、冷暖房の場合はドレン配管の必要がある。
手軽に取り付けが出来る分デメリットが多いような気もしますが、年々夏の暑さが増していく中、選択肢に入れてもいいのではないでしょうか?
4. まとめ
今回はエアコンの配管穴の位置や穴が開けれない場合の対処法についてご紹介させて頂きました。一戸建ての穴あけには図面を確認すること、図面が無くても安全に穴あけできる建物の知識が求められ、更にエアコンの室内機のサイズについても知識が求められます。ご自身で穴を開けようと考えている方はプロに任せることを強くおすすめします!マンションタイプで配管穴が無い時に今回は窓パネルや窓用エアコンをご紹介させて頂きました。こちらの方は技術というより対応パーツの有無の知識となりますが、技術的に取り付けが難しいところでも対応パーツがあれば設置可能となることもあります。設置の可否でお悩みの方は是非Kizuna住設にご相談くださいね!